【バルカン半島】情報まとめ トルコ アンタルヤからイタリア ローマへの移動 宿やかかった費用など

 

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はじめに

世界一周中 僕たちは アジアとヨーロッパを結ぶ 大国トルコの海沿いの街アンタルヤから イタリアの歴史とロマンの街ローマまで 陸路+海路(航路)で移動することにしました。

いくつもの国境を超え 移動の度にルートが途切れないように考えて いくつものバス会社を巡って...時にはのんびりしたりもしながら 気がつくと5週間以上が掛かってしまっていました(笑)。バルカン半島の国々を巡りながらの移動は それぞれの国での人や雰囲気の違いなどを感じることができ 今でもとても楽しい思い出です。

そこで 今回は 今までの記事に基づいて その時のルートや移動情報 宿情報などを全てまとめてみました。

というのも バルカン半島の移動は流通している情報が少ないので ルート作成も少し苦労するかと思います。このため 2015年時点の古い情報ではありますが おおよその参考になれば幸いです。

バルカン半島について

まず "バルカン半島ってどこ?"と思われる方も多いのではないでしょうか。

おおまかに地図で表現すると この辺りです。

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バルカン半島は 東南ヨーロッパと称され ブルガリヤやギリシャなどの知名度の高い国から コソボやマケドニアなどのあまり知られていない国まで いくつもの国があります。

また バルカン半島の境目についても諸説あり 厳格にどこからどこまでがバルカン半島とは決まっていないようです。

トルコからローマまでのルート

こちらが 僕たちが移動した際のルートです。 気になる都市に寄り道したり 滞在したりしながら 移動続きの5週間でした。

このルートで出発する前に "スプリトに到着したら 絶対にゆっくりする!"と決意して出発したことは 今でも忘れられません。というのも クロアチアの都市であるスプリトは 海に面した場所にあるため魚介類が美味しく 沈没する旅人も多い場所だったのです。

そんな風に 目標を決めると 移動に対するモチベーションも上がりますよね。

それでは 次からは 実際の様子をお届けします。

1カ国目:トルコ-アンタルヤ

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トルコ南西部に位置するアンタルヤは 地中海に面している トルコのリゾート地でもあります。

街中には ローマ帝国時代からの旧市街も残っており 情緒ある街並みが魅力です。また 少し歩けばビーチもあるため 地中海を満喫することもできます。そして 近隣には遺跡群もあり 魅力たっぷりの街でした。

アンタルヤへは イギリス ロンドンからの空路で入りました。初めて降り立ったトルコの空港は とても綺麗に整っており イメージしていたトルコよりもずいぶんと近代的だったことを覚えています。

アンタルヤ空港から市街地までの移動は こちら。

アンタルヤでの観光

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アンタルヤ観光でおすすめなのは 近隣にある古代ローマ時代の遺跡群です。アレキサンダー大王の領地でもあったぺルゲ遺跡 円形劇場が立派なアスペンドス遺跡は見ものです。ぜひ 古代ローマ時代の遺跡を堪能してみてください。

市内からは 近距離の路線バス(ドルムシュ)で向かうことができます。ぺルゲ遺跡とアスペンドス遺跡への行き方や観光の様子は こちらの記事でご紹介しています。

アンタルヤの宿

アンタルヤでは 観光名所の旧市街(カレイチ)にほど近い場所に宿泊しました。やはり 観光をするには 名所の近くに陣取るのが便利ですよね。

そして こちらの宿では 4階のテラスで朝食を食べることができます。朝食を屋外で食べると気分転換になり その日1日を充実して過ごすことができました。

アンタルヤからギョレメへの移動

アンタルヤでのんびりした後は 次の町 ギョレメ(カッパドキア最寄り町)へ移動です。

トルコ国内の移動では 全て長距離バスを利用しました。旅人の中では トルコの長距離移動はとても快適だと噂されていました。果たして 今回利用する"METRO"社は どのような快適サービスを提供してくれるのか。心躍りながら バスを待ちました。

1カ国目:トルコ-ギョレメ(カッパドキア)

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こちらの街は トルコを代表する世界遺産 カッパドキアがある街です。

火山でできた大地に 長年に渡る浸食によりできた奇妙な岩の造形が魅力的な世界遺産です。また 洞窟で暮らしていた人々の生活を垣間見ることもでき ツアーはもちろん 個人でもサイクリングやウォーキングで観光スポットを回ることができます。

そんなカッパドキアでは 気球ツアーがおすすめです。立ち並ぶ岩の間を気球で巡るツアーは とても楽しかったです。朝焼けに赤く染まる岩と気球の風景も幻想的でした。

ギョレメの宿

ギョレメでは せっかくなので雰囲気を感じてみようと洞窟風の宿に宿泊しました。この他にも ギョレメには実際の洞窟を利用した宿もあるのですが 湿気がこもっているなどのコメントがあったため 洞窟風にしてみました(笑)。

また こちらの宿では 気球ツアーの申し込みもできました。

ギョレメ市内のツアー会社で申し込むよりも 同じ内容のツアーがリーズナブルに予約できたのは良かったです。マージンがかからないような 独自のルートがあるんでしょうね。

ギョレメからパムッカレへの移動

次の街パムッカレへの移動も 前回同様"METRO"社を利用しました。海外では 1度利用して安心感を得ると 同じ会社を利用してしまいがちです(笑)。

1カ国目:トルコ-パムッカレ

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パムッカレは ローマ時代の温泉郷として栄えた場所です。

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白い石灰棚はとっても絶景です。

と言いたいところですが...この時は水不足のため 石灰棚に水が張っている場所は ほんの少ししかありませんでした。ちょっと思っていたイメージとは違いましたが それも旅の醍醐味ということで(笑)。

また その上に広がるローマ時代の遺跡も見もので こちらの円形劇場も立派でした。

パムッカレからイスタンブールへの移動

パムッカレからの移動では "Anadolu"を利用しました。METRO社よりもリーズナブルだったのが決め手だったように記憶しています。また イスタンブールで宿泊する地域への送迎もあるとのことで利用しました。

もちろん こちらの会社もとっても快適でした。本当に トルコの長距離バスは 快適でありがたいです。

なお バス会社のすぐ近くには "ラム子のロカンタ"という日本食食堂があります。カツ丼などもありましたので 長旅の方は ぜひ美味しい日本食でエネルギーを充電されてはいかがでしょうか。

1カ国目:トルコ-イスタンブール

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トルコ第一の都市 イスタンブール。ヨーロッパとアジアを結ぶ街です。

オスマン帝国の栄華を感じられる旧市街では 美しいイスラム建築によるモスク巡りや 活気あるグランドバザールでお買い物など 観光名所が盛りだくさんです。また 新市街では トルコの若者文化を感じ おしゃれなカフェ巡りもすることもできます。

魅力たっぷりなイスタンブール 数日滞在してゆっくりと過ごしたい街です。

イスタンブールの宿

当時 旅人の中では 短期滞在なら旧市街 長期滞在なら食費や滞在費がリーズナブルな新市街と言われていました。新市街から旧市街へは トラム(路面電車)で簡単に移動することが可能です。ということで 新市街の宿に宿泊することにしました。

ちなみに 以下で紹介している宿は 設備面が不足しており あまりお勧めはできません。リーズナブルに滞在したい方は 参考にしてみてください。

イスタンブールからソフィアへの移動

トルコを満喫した僕たちは 次の国ブルガリアを目指すことにしました。

そして 国境を越える国際長距離バスには 今回もやっぱり"METRO"社を利用。ここまでくると 安定的なサービスに安心感すら覚えてきました(笑)。

2カ国目:ブルガリア-ソフィア

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ブルガリアの首都ソフィアは ブルガリアの人口の1/5が住む大都市です。古代ローマやオスマン帝国 ロシアの影響を受けて発展したソフィアは トルコとはまたひと味違ったり雰囲気がありました。

そんなソフィアでは 4泊したのですが 毎日のように雨が降り リラ修道院への観光以外はどこにも行けなかった思い出があります。

ちなみに ブルガリアの魅力の1つが 物価の安さ。

ヨーグルトもリーズナブルなので 色々な味や濃さの違うヨーグルトを食べ比べして過ごしていました。また お酒も嬉しいほどにリーズナブル。雨の日の宿では 昼からビールを飲みながら 料理番組を観て過ごしていました。

ソフィアの宿

宿の周りには 市場やスーパー レストランがあり 食事をするには問題ない立地です。また 広々とした共有スペースには 充実したキッチンがあるため 自炊派の旅行者でも快適に過ごせるのではないでしょうか。

もちろん 清潔でとても過ごしやすかったです。

ソフィアからスコピエへの移動

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ブルガリアから次の国マケドニアへのバスは トルコのバスと比べると クオリティが1段下がります。

具体的には 軽食やドリンクサービスが無くなります。もちろん 当時はWi-Fiもなかったです。しかし 乗っていて不快には感じないレベルかなと思います。

3カ国目:マケドニア-スコピエ

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旧ユーゴスラビアの国1カ国目 マケドニア共和国の首都スコピエの街中には 英雄をモチーフとした銅像が多く展示されていたのが印象的でした。しかも 全てがなかなかなビッグサイズ(笑)。

他では撮れない良い写真が撮れるかと思いますので ぜひ皆さんチャレンジしてみてください。

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また マザーテレサの出身地でもあり 市内にはマザーテレサ記念館があります。インドに渡る前は この土地で洗礼を受けていたとは 驚きです。

マケドニアの宿

マケドニアでは 市内中心地から少し歩いた住宅街にある宿に宿泊しました。こちらは リーズナブルな価格に惹かれて予約しましたが バスターミナルからは割と距離があります。

なお 近所には大型スーパーがあり 買い出しはとても楽でした。また 強面の家主がいるのですが 話すと気さくな方で 自家製のワインを振舞ってもらったのが良い思い出です。

スコピエからプリシュティナへの移動

スコピエから 次の目的地コソボ プリシュティナへの移動は まさかのミニバンでした。

2時間半の移動のため 多くは望んでいませんでしたが ヨーロッパの国際バスがミニバンだとは思いませんでした。東南アジア 顔負けです(笑)。

4カ国目:コソボ-プリシュティナ

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旧ユーゴスラビアの国2か国目 コソボの首都プリシュティナでは 国際バスの乗り換えのみの滞在となったため 宿泊はしていません。

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日中の観光で印象的だったのは コソボ国立図書館。独特な形が忘れられません。

プリシュティナからコトルへの移動

コソボのプリシュティナから 次の目的地モンテネグロの港町コトルへ向かいます。

コトルへの直行バスはなかったため モンテネグロの首都ポドゴリツァを経由して向かうこととなりました。

5カ国目:モンテネグロ-コトル

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モンテネグロの港町コトルは アドリア海に面したリアス式海岸の奥まった位置にある要塞都市です。中世の町並みが状態良く保存されているため 世界遺産の町とされており 地中海アドリア海のクルーズ船の寄港地としても人気があります。

こちらでは 僕たちも 要塞都市観光を楽しみました。

コトルの宿

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コトルでは 中心地である旧市街から湾を挟み 反対側に位置する宿に宿泊しました。このため 宿からは 世界遺産の町を眺めることができ 静かな環境で穏やかな時間を過ごすことができました。

しかし 難点としては 中心地やバスターミナルから遠いということでしょうか。路線バスも走っていたのですが 乗り方が分からずに利用しませんでした。そのため 中心地から宿までは 徒歩で30分程度。バスターミナルからも 重いバックパックを背負っての移動となるため かなり疲れました(汗)。

コトルからドブロブニクへの移動

コトルから 次の目的地は クロアチア ドブロブニクです。観光地から観光地への移動のため オフシーズンでも3本/日の運行があり バスも比較的綺麗で快適でした。

6カ国目:クロアチア-ドブロブニク

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クロアチアを代表する観光スポット ドブロブニク。こちらは アドリア海の要塞都市として 世界遺産に認定されています。

日本人には ジブリ作品"魔女の宅急便"や"紅の豚"のモデルとなった町として有名です。城塞に囲まれた旧市街の赤煉瓦屋根が立ち並ぶ景色は まさに映画の世界を彷彿とさせる風景でした。

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港でのんびりしていると 黒猫のキキに出会えました(笑)。

そんなドブロブニクでは 路線バスを上手に使えると 観光がずいぶんと楽になります。もし ドブロブニクへ行かれる方は ぜひご活用ください。

ドブロブニクの宿

ドブロブニクでは "SOBE"という民泊のようなシステムがあり そちらを利用するとリーズナブルに宿泊することができます。

ということで 僕たちもさっそく利用してみました。聞きなれない宿泊システムですが 宿泊比較サイトからの簡単に予約することが可能であり 事前に口コミを参考にすることもできます。

ドブロブニクからスプリトへの移動

次に目指したのは 同じくクロアチア国内にあるスプリトという港町。

今回の移動で面白かったのは クロアチア国内の移動だったのですが 海岸線の途中に隣国のボスニアヘルツェゴビナを通過しないといけないのです。このため 出入国のためのパスポートチェックが行われました。

それも とても簡易的に(笑)。

スタンプを持った入国管理官がバスの中に乗り込み 顔写真と本人を確認して スタンプを押すというもの。これもまた なかなか経験することのできない体験でした。

6カ国目:クロアチア-スプリト

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スプリトは 首都ザクレブに次ぐ クロアチア第2の都市です。

ローマ皇帝の宮殿跡がそのまま旧市街となっており 歴史を感じられる世界遺産の街でした。また 港町のため漁業が盛んであり 美味しい海鮮を食べることができ ドブロブニクと並ぶクロアチアの観光名所です。

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僕たちも 毎日のように旧市街を散策し 魚市場で美味しい魚介を購入し 海鮮料理を堪能していました。

スプリトの宿

スプリトの宿は Airbnbを利用して予約しました。

場所は 旧市街から徒歩5分以内の好立地であり 旧市街では魚や野菜の市場が充実しているため キッチン付きの宿がおすすめです。リーズナブルに美味しい海鮮料理を食べることができますよ。

スプリトからアンコーナへの移動

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イタリア アンコーナまでは 国際フェリーで移動することとしました。

”アドリア海を 船で渡る”

これ やってみたかったんですよね(笑)。

船内ではビールを飲み "紅の豚"を観ながら過ごしました。11時間の船旅でしたが ソファも多く設置されており 足を伸ばして休むことができ 思った以上に快適な船旅となりました。

アンコーナからローマへの移動

アンコーナは イタリアの東側。
目指すローマは イタリアの西側ということで イタリアを横断する必要があります。

長距離バスと鉄道がありましたが 長距離バスでの移動が続いていたため 今回は気分を変えて鉄道を利用することにしました。ホームを間違えて 予定の列車に乗れないというプチハプニングもありましたが 無事に移動することができました。

7カ国目:イタリア-ローマ

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言わずもがな イタリアを代表する観光都市 ローマ。古代ローマ時代から 世界的にも歴史の中心地だった場所です。

"ローマは1日にして成らず"ということわざがあるように 長い年月をかけて作られたローマ市内には 至る所に歴史的な建造物が目白押しでした。

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ローマでは美味しいグルメも盛りだくさん。

ローマ発祥と言われるカルボナーラをはじめ リーズナブルで美味しいジェラートやピザ スーパーで購入できるワインや生ハム チーズなど エコノミーな旅をしている僕たちでも満足できる バックパッカーのお財布にも優しいグルメがたくさんありました。

また おしゃれな方も多く 街歩きをしているだけでも とても楽しめる場所でした。

ローマの宿

こちらの宿は ローマの主要鉄道駅テルミニ駅から徒歩圏内の立地の良さが売りでした。しかし 2019年8月現在は 閉鎖してしまっているようです。残念。

各国のかかった費用

続いては 各国でかかった費用についてご紹介します。

あくまでも 世界一周中であり リーズナブルな宿と移動方法 外食も最低限で過ごした上での費用です。しかし 当時は今よりもかなり円安だったため もう少し自由に過ごしても同じくらいの費用で抑えられるかもしれません。参考までにどうぞ。

《トルコ》えだ旅 世界一周 22カ国目 16日間かかった費用まとめ

《ブルガリア》えだ旅 世界一周 23カ国目 5日間かかった費用まとめ

《マケドニア コソボ》えだ旅 世界一周 24-25ヶ国目 3日間 かかった費用まとめ

《モンテネグロ》えだ旅 世界一周 26カ国 3日間 かかった費用まとめ

《クロアチア》えだ旅 世界一周 27カ国目 11日間かかった費用まとめ

《イタリア バチカン》えだ旅 世界一周 28-29カ国目 5日間 かかった費用まとめ

おわりに

f:id:edatabi:20190823223420j:plain過去には "ヨーロッパの火薬庫"と言われ 第1次世界大戦の火蓋を切る場所となった バルカン半島。ずいぶんと月日の経過した現在でもなお その影響を感じる国々もあります。民族間が理解し合うことの難しさを感じることも多々ありました。しかし それ以上に魅力を感じられる都市もありました。

久々に バルカン半島のことを思い出し 楽しい思い出が蘇ってきました。将来 きちんと歴史を学び 周り直したいなと思いました。

それでは 本日もお付き合いいただき ありがとうございました。

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