【チリ】プエルトナタレス トレッキングの聖地「パイネ国立公園」トレッキング情報まとめ

 

2015年3月 100チリペソ≒19円

 

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はじめに

フィッツロイのトレッキングとペリトモレノ氷河トレッキングを終え トレッキングが多少おなか一杯になってきた ぼくたち。

しかし 「そんなことではパタゴニアを満喫できない!」と思い込むことにして 意気揚々と次の町 プエルトナタレスへ。ここには 世界のトレッカーが夢見るトレッキングの聖地 パイネ国立公園があります。

そんな今回は パタゴニアでやりたいこと第3弾 パイネ国立公園のトレッキングの情報について まとめてみました。

復習:パタゴニアでやりたいことは以下。

  1. フィッツロイへのトレッキング
  2. ロスグラシアレス国立公園での氷河トレッキング
  3. パイネ国立公園のトレッキング今回のブログ
  4. ビーグル水道でのペンギンクルーズ

ここで注意事項:

闇両替イメージ画像

私たちがこちらの宿に宿泊したのは 2015年3月のこと。その頃は US$を持っていくと 相場の1.5倍程度の高レートでアルゼンチンペソへ両替してくれる"闇両替"が横行していました。このため ややリーズナブルに宿泊できていたものの 2015年12月に大統領が代わり 闇両替も廃止となりました。

また アルゼンチンでは経済情勢が不安定なため アルゼンチンペソの価値が低下し インフレが進んでいる状況です。2016年8月のブエノスアイレス市発表のインフレ率は 前年同月比43.5%の上昇とのこと。

参考にしたのはこちらのHP: 在アルゼンチン日本国大使館

私たちの宿泊したのは1年以上も前になるため この記事に掲載されている価格(上記闇両替レート使用時の価格)は参考程度に考えていただいたほうが良いかと思います(実際 この時に2015-2016年の地球の歩き方を持っていましたが 2015年3月時点でどこも掲載されている価格の1.5-1.8倍程度に上昇していました)。

このため アルゼンチンへ行かれる際には 余裕を持った資金計画を立てられることをおすすめします。

2017.9.27 追記
パタゴニア地方を旅した旅人より新たな情報をいただきました。現在のパタゴニア地方は 当ブログの掲載金額よりさらに1.5倍弱のインフレが進んでいるとのことです。改めて 資金にはゆとりを持って旅されることをおすすめします。

パイネ国立公園とは

トーレス・デル・パイネ国立公園はチリの首都サンティアゴから約3,000キロ南に位置する。1959年、2,400平方キロにわたって山・氷河・森林・湖などが広がる豊かな自然が評価され国立公園となった。公園内の最高峰は標高3050mのパイネ・グランデで、セロ・トーレのアゴスティン峰が2850mで2位となる(ロンリー・プラネット誌より)。高低差があり、草原からツンドラ地帯、山岳といった様々な気象条件下に豊富な高山植物が茂る。荒涼としたパタゴニア独特の風景を楽しむためのトレッキングなどを目的とした観光客は年間10万人を超える

参照元: Wikipedia

いつも通り ウィキさんに聞いてみました。パイネ国立公園はパタゴニアの風景を存分に楽しめるトレッキングのメッカとのこと。

トレッキングコースのご紹介

パイネ国立公園トレッキングコースマップ

画像出典:チリ情報 パタゴニアトレッキング情報 アンデス ニッポン ツーリスト

パイネ国立公園を楽しむコースは 主に下記の4つになります。
1.バスツアー: 時間がなく 体力に自信がない方におすすめです。パイネ国立公園は広く 見所がそれぞれ点在していますが その見所をバスで悠々と回ってくれます。

2.Torres del Paine(トーレスデルパイネ)日帰りトレッキング(赤ルート): 約8-9時間のトレッキングコースです。パイネ国立公園の最大の見所 トーレスデルパイネを間近で観ることができます。

3.Wコース(紫点線ルート): 2.の日帰りコースにプラスして パイネ国立公園の見どころを回る4泊5日のコースです。体力がある方におすすめ。

4.サークルコース(茶ルート): 10日間かけて パイネ国立公園をぐるりと一回りするコース。園内を存分に味わいたい人向けになります。

僕たちは 前後の天候が思わしくなかったため 仕方なくWコースを断念。日帰りトレッキングでトーレスデルパイネを見に行きました。いずれ Wコースはリベンジしたいと思っています。

それでは 次からは パイネ国立公園の最寄りの町 プエルトナタレスについて触れていきます。

プエルトナタレスについて

プエルトナタレスへの行き方

プエルトナタレスは パタゴニアのチリ側にある主要都市です。空路だと プンタアレーナスへ向かい そこからバスなどの陸路移動となります。その他 アルゼンチン側からの場合は エルカラファテやウシュアイアからのアプローチになります。

僕たちは エルカラファテから向かいました。

エルカラファテ-プエルトナタレス間の移動の詳細はこちら↓

おすすめのシーズン

パタゴニア地方は 1年を通して気温が低く 風が強いことで有名です。その中でも 現地の夏に当たる12月-3月がおすすめのシーズンです。特に 真夏の時期は22時頃まで明るいため 1日を有意義にトレッキングにあてられます。

なお パタゴニア地方の夏以外の時期では宿やレストランが閉まっていたり 交通機関が動いていないことがあるので おすすめしません。

宿選びのポイント

プエルトナタレスは コンパクトにまとまった町です。

バスターミナルから離れた位置に町の中心があり その周囲3ブロック程度にスーパーやレストラン 旅行会社などが集まっています。そこで 宿泊してみて感じた 押さえておきたい宿選びのポイントをまとめました。

1.トレッカーに親切である
宿泊者のほとんどが パイネ国立公園でのトレッキングを行うであろうプエルトナタレスの宿。荷物を無料で置いてもらえたり トレッキンググッズのレンタルを行っている宿もありました。

また トレッキングルートの説明や 写真を撮るときのおすすめスポットなども教えてくれる親切な宿もありました。

2.室内にヒーターが完備されている
プエルトナタレスも 朝晩がとても冷え込むため 宿選びをされるときは 室内にヒーターが完備されていることは大切かと思います。そして シャワーのお湯の出も抜群であれば完璧です。

3.キッチンが充実している
パタゴニアでは 他の地域に比べ どこもレストランのメニューの料金 食材の価格 ともに高いです。パタゴニアの中でも チリ側であればアルゼンチン側よりはリーズナブルにはなりますが エコノミーに旅をされる方には キッチン付きの宿がおすすめです。

私たちが宿泊した宿についてはこちら↓

パイネ国立公園への道のり

次に パイネ国立公園までの道のりのご紹介です。

パイネ国立公園へは プエルトナタレスからバスで向かいます。プエルトナタレスのバスターミナルからは 数社のバス会社が運行しており バス運賃はおおむね往復で8,000チリペソ(1,520円)でした。所要時間は 1時間30分-2時間程度です。

プエルトナタレスのバスターミナルはこちら↓

プエルトナタレスからのバスは パイネ国立公園入口のアルマガ湖にある公園事務局に向かい そちらで入園料18,000チリペソ(3,420円)を支払います。

その後 パイネ国立公園の説明DVDを鑑賞後 園内での注意事項の説明を受け 公園事務局からそれぞれのトレッキングルートまで ミニバスで移動します。アルマガ湖の公園事務局から トーレスデルパイネ日帰りトレッキングができるロストーレス地区までは 片道2,800チリペソ(532円)でした。

トレッキングを始める前に ずいぶんとお金を払いました。
やるな パイネ国立公園。

パイネ国立公園トレッキングで準備した物

今回は日帰りトレッキングでしたが 長距離 長時間のトレッキングになるため しっかりとした準備をしました。

Wコースやサークルコースを回る方は この持ち物の他に テントやシュラフ 食料なども増えるかと思います。なお パイネ国立公園内には各コース上にいくつか山小屋もありますが 宿泊費が高く 事前予約の必要なところも多いため 注意が必要です。

僕たちが実際に持って行った物は 以下になります。

行動食など

・2L程度の水分:トレッキング中の水分補給用。
・軽食:トレッキング中に糖分を取るため+バラマキ用(チョコレート 飴など)
・昼食:1日トレッキングでお腹が空くため(サンドイッチなど)

服装(動きやすく暖かいもの)

・防寒用のジャケット アンダーウエア ニット帽:ニット帽は耳が覆える物が◯
・中間着: トレッキング時の温度調節のため。
・サングラス: 曇っていても眩しいです。
・歩きやすい靴: サンダルは不可 スニーカーなどの運動靴であれば問題ないです。

その他

・バック: バックは両手が空くものがおすすめです。
・手ぬぐい: 乾きやすく 万能に使えます。
・カメラ: パイネ国立公園の絶景を撮るには スマホじゃもったいないです。
・スマートフォン: Maps meで地図や現在位置を確認するため。
・日焼け止め: トレッキング中は 日差しを遮る場所がなかったりします。また 長時間のトレッキングでは日焼け止めの塗り直しも必要になります。

実際のトレッキングの様子

7:30 パイネ国立公園へ向け出発

プエルトナタレスからパイネ国立公園へのバス

パイネ国立公園へは バスで移動します。バスチケットは 前日にバスターミナルで購入し 当日7:30出発のバスで出発しました。パタゴニアでは 朝早い出発が多かったため バスの中で日の出を迎えることもしばしばでした。

9:00 パイネ国立公園入口(アルマガ湖公園管理局)到着

こちらで 入園料の支払いと園内での注意事項などの説明を受けました。支払いは チリペソ現金払いのため 事前に準備しておきましょう。

パイネ国立公園の案内看板

パイネ国立公園内のミニバス

その後 ミニバスに乗り換え トーレスデルパイネへのトレッキングルート入り口(ロストーレス地区)へ向かいます。みんな屈強なトレッカーという雰囲気。

10:00 トレッキングルート入り口(ロストーレス地区)到着

Torres del Paine

こちらが 今回目指す山 トーレスデルパイネです。この時点では 頂上付近は雲に覆われていました。

10:30 トレッキング開始

パタゴニアのトレッキング開始

麓のホテルに立ち寄り トイレを済ませたら いよいよトレッキング開始です。元気なうちに集合写真とりました。

パイネ国立公園の平坦道

まずは平坦道をゆっくりと。ストレッチなどを行いながら歩きました。

パイネ国立公園内の木造橋

まだまだ平坦道を余裕で歩く2人。

馬道とトレッキングルートは別

トレッキングルートと馬道の分かれ道。看板もどことなくお洒落です。このあたりから 徐々に上り坂になります。

パイネ国立公園の雄大な景色

雄大な景色が広がり テンションも上がります。足取りもまだまだ軽い。

パイネ国立公園の景色がいいところで記念写真

世界一周の旅人はフットワークが軽い

一緒にトレッキングしてくれたのはイースター島でお世話になった方。前日に宿でばったり再会したにもかかわらず トレッキングへ参加してくれました。フットワーク軽いです。

12:30 CHILENO(チレーノ)キャンプ場到着

CILENO チレーノキャンプ場

トレッキングの鉄板飯 チーズとハムのサンドイッチ

こちらで昼食をとりました。パタゴニア トレッキングで大活躍の チーズとハムの簡単サンドイッチ。

トレッキング中の昼食はサンドイッチ

これからのさらなる登りに備えて しっかりと栄養補給。

3月中旬のパイネ国立公園は紅葉してます

チレーノキャンプ場から先は 森を抜けていくコース。3月中旬のパイネ国立公園は 所々紅葉しており美しかったです。

トーレスデルパイネまでの道案内板

チレーノキャンプ場からトーレスデルパイネまでは 約4kmの道のり。少しづつ高度が上がっていきます。

パイネ国立公園の湧き水は飲みやすい

所々に湧き水があり 水分補給もしながらのトレッキングです。

13:30 Torres(トーレス)キャンプ場通過

Torresキャンプ場

このあたりから 最後の登りが始まります。気合いを入れて登りましょう。

パイネ国立公園は徐々に高度が上がります

トーレスデルパイネへの後半はガレ場

森を抜けると ガレ場になります。大きな岩が多く 足元が不安定になります。

パタゴニアのガレ場

転ばないように注意して 高度を上げていきます。

パイネの3本の矢が見えてきた

おぉー もうすぐな予感。

14:15 Torres del Paine(トーレスデルパイネ)到着

トレッキングの聖地 パイネ国立公園

どーーーん。神々しい 3本の矢のようなフォルム。これが夢にまで見た トーレスデルパイネ。

美しいフォルムのトーレスデルパイネ

トーレスデルトーレスデルパイネの斜め撮り

海外の人に写真を頼むと ヒッピー系の方々は斜め45°で撮りがち。あえてトリミングせずに載せます。見えずらくて 申し訳ございません(笑)

パイネでも回ってみました。

14:30 下山開始

パイネトレッキングの下山

景色を十分に楽しんだら 来た道をどんどん下山していきます。

トレッキング中に頑張って動画撮影

がんばって動画を撮っている最中。

18:30 トレッキング終了

トレッキング開始時に立ち寄ったホテルまで戻ってきました。往復8時間のトレッキングでしたが とても楽しかったです。やりきった感があります。

パイネ日帰りトレッキングの反省会

トレッキング後のトレッキング後のビールは最高

帰りのミニバス+バスまでに時間があったので 恒例の反省会(反省など全くしていなく ただビールを呑みたいだけの人たち(笑))

20:00 パイネ国立公園を出発

パイネ国立公園の夕景

出発前には 綺麗な夕景を見ることができました。"次回 訪れる時には 必ずWコースを完歩したい"と固く心に誓い パイネ国立公園を後にしたのでした。

22:00 プエルトナタレス到着

プエルトナタレスに到着した時には 辺りも暗くなっていました。しかし 治安のよいパタゴニアでは 危険を感じることなく宿まで帰ることができました。

宿に帰ったら 改めてビールで乾杯し 夜は更けていったのでした。

最後に

パタゴニア パイネ国立公園今回は パイネ国立公園トレッキング情報でした。

当初考えていた Wコースを回ることはできませんでしたが パイネ国立公園の大自然を十分に楽しめました。雄大な景色を見て 疲れが吹き飛んだのを覚えています。

しかし 写真で振り返ると やっぱりもっとパイネ国立公園を楽しみたかったなぁ。次回はぜひWコースを回りたいと思っている僕たちなのでした。

そんな 次回のパタゴニアのアクティビティーまとめは いよいよ4弾企画の最後のまとめ。想像以上に魚の匂い漂う ビーグル水道でのペンギンクルーズ情報をご紹介します。

 

パタゴニアのアクティビティ 宿 移動情報まとめはこちら↓

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