【チリ/アルゼンチン】大自然を満喫 えだ旅の「パタゴニアの歩き方(観光スポット/宿/移動情報)」

【チリ/アルゼンチン】大自然を満喫 えだ旅の「パタゴニアの歩き方(観光スポット/宿/移動情報)」

 

2015年3月 100チリペソ≒19円 1US$(≒120円)=13.5アルゼンチンペソ(闇両替) 1US$(≒120円)=8.75アルゼンチンペソ(正規レート)

 

僕たちが 世界一周をするにあたって 必ず訪れたかった場所があります。
それは 南米 パタゴニア地方。

 

アウトドアブランドの"Patagonia(パタゴニア)"が好きというのもありますが "大自然が広がるその場所をゆっくりと回ってみたい" そんな風に 僕は思っていました。

そして 実際に この旅で訪れることができたパタゴニア地方(以下 パタゴニア)は 想像以上の絶景が広がり 自然の作り出す造形の美しさや色彩の素晴らしさに ただただ立ち尽くしてしまう...そんな素敵スポットがあふれた場所でした。

 

それでは 今回は 僕たちが回ったパタゴニアのアクティビティや宿 移動情報をまとめた パタゴニアの歩き方をお届けします。2015年3月時点の情報となるため 少し時差はありますが 参考になれば幸いです。

 

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パタゴニアについて

パタゴニア イメージ画像

まずは パタゴニアのご紹介です。

パタゴニアとは 南アメリカ大陸の南緯40度以南にある アルゼンチンとチリにまたがる地域の総称です。そんなパタゴニアは 大小30の国立公園と3つの世界遺産を有する 大自然の宝庫。また アンデス山脈を境に アルゼンチン側とチリ側で異なる気候を有するのも特徴です。

大自然が広がるパタゴニアには 多くの野生動物も生息しており それらを観察するためのトレッキングなどのアクティビティーが盛んに行われています。

パタゴニアへの行き方

国際線の離発着がある空港は チリ側ではプンタアレーナス アルゼンチン側ではウシュアイアです。日本から向かう場合は 飛行機を2-3便乗り継ぎ 所要時間40-50時間程度。地球の反対側は やはり遠いですね。

そして シーズンにもよりますが 航空券の値段は片道20万弱程度です。このため パタゴニアだけを回る場合は 手間とコストを考えると 個人で行くよりも ツアーを利用するほうが良いかと思います。

その他 南米周遊中の方は 空路 陸路 航路でアプローチすることができます。1番簡単なアプローチは空路ですが 長距離バスも各都市間を運行しています。

南米の長距離バスは シートも広く 世界の長距離バスの中でも意外と快適でした。夏季には運行本数も多くなるため 移動手段としてはおすすめです。中には20時間以上の長距離バスもあるため 移動するだけでも南米の広さを体感できますよ。

ここで 長距離バスのシートについて:

バス イメージ画像

南米では 長距離バスのシートがクラス分けされていて シートのクラスに応じて料金も変わります。そこで 今回は 世界一周や長期旅行者をされる方が使用することの多い 2つのクラスについて簡単にまとめてみました。

1.カマ(飛行機でいうと ビジネスクラス並のシート)
3列シートで シートは160-180度近くリクライニングが可能。寝心地が良いため できるだけ移動後に疲れを残したくない方にはおすすめ。バス会社によって異なるが 料金はおおむねセミカマの1.3-1.5倍程度。

2.セミカマ(飛行機でいうと エコノミークラス並のシート)
4列シートで シートのリクライニングはカマよりは控えめ。しかし 南米のバスは4列シートでも幅が広く リクライニングもしっかりめなため カマには及ばないものの快適に移動することができます。私たちは 節約のためセミカマを利用することが多かったです。

この他にも "クラシコ"(セミカマの下のクラス(普通クラス):地元の方が利用することが多く リーズナブルではあるが 盗難などの被害を受けやすい一面も...)や バス会社によっては"カマスイート"(カマのさらに上のクラス:ファーストクラス並のシートやサービスになるが その分価格はUP⤴︎)などがあったりもします。

エコノミーな旅をされている場合は 価格面と安全面のバランスからセミカマを利用することが多くなるかと思いますが バス会社によってはカマとセミカマの料金がそこまで違わないこともあります。

また 広大な南米のバス移動では 20-30時間バスに乗りっぱなしなこともしばしば。そんな長距離路線では "カマ"のシートの方が疲れにくく サービスも行き届いていて快適なため これらを上手に使い分けながら旅をされることをおすすめします。

おすすめのシーズン

パタゴニアおすすめシーズン イメージ画像

パタゴニア地方は南半球にあるため 日本とは真逆の四季を送ります。1年を通して気温が低く 風が強いものの 中でも現地の夏季に当たる12月-3月がおすすめのシーズンです。

夏季になると 最高気温が10-15℃前後と過ごしやすく 日も長くなります。なお 気温は日本の夏に比較して低いものの 日中の日差しや紫外線は日本よりも強く感じられます。このため アクティビティに参加する際には 日差しやUV対策を行うようにしましょう。

なお パタゴニア地方では 夏季以外の時期になると宿やレストランが閉まってしまったり 交通機関が動いていないことがあるため 旅をするにはあまりおすすめはできません。

パタゴニアの治安

パタゴニアの治安 イメージ画像

パタゴニアは 南米の中でも治安が良い地域とされています。住民の方たちは親切で どの場所もアットホームな雰囲気。 夜間外出していても 怖いと感じることはありませんでした。

しかし 友人の中には バリローチェで日中に強盗に切りつけられるというエピソードも...あくまでも海外 それも南米であることを念頭に置き 過度に不安に思う必要はないものの 最低限の安全対策(サブバックは前に持つ カメラは必要時だけ取り出す 華美な装飾品は身につけないなど)は行っておく必要があると思います。

通貨について

アルゼンチンとチリにまたがるパタゴニアでは アルゼンチンペソとチリペソの2つの通貨が主要通貨です。しかし US$もそれなりに流通しており 宿代やツアー代などはUS$でも支払い可能なところが多々ありました。

このため US$を持参して その都度両替を行うのも良いと思います。両替屋は街のいたるところにありました。また ATMも数多く見られたため クレジットのキャッシングや国際キャッシュカードの現地通貨引き出しで対応するのも良いかと思います。

僕たちが世界一周に持って行ったカードはこちら↓

ここで注意事項:

闇両替イメージ画像

私たちがこちらの宿に宿泊したのは 2015年3月のこと。その頃は US$を持っていくと 相場の1.5倍程度の高レートでアルゼンチンペソへ両替してくれる"闇両替"が横行していました。このため ややリーズナブルに宿泊できていたものの 2015年12月に大統領が代わり 闇両替も廃止となりました。

また アルゼンチンでは経済情勢が不安定なため アルゼンチンペソの価値が低下し インフレが進んでいる状況です。2016年8月のブエノスアイレス市発表のインフレ率は 前年同月比43.5%の上昇とのこと。

参考にしたのはこちらのHP: 在アルゼンチン日本国大使館

私たちの宿泊したのは1年以上も前になるため この記事に掲載されている価格(上記闇両替レート使用時の価格)は参考程度に考えていただいたほうが良いかと思います(実際 この時に2015-2016年の地球の歩き方を持っていましたが 2015年3月時点でどこも掲載されている価格の1.5-1.8倍程度に上昇していました)。

このため アルゼンチンへ行かれる際には 余裕を持った資金計画を立てられることをおすすめします。

2017.9.27 追記
パタゴニア地方を旅した旅人より新たな情報をいただきました。現在のパタゴニア地方は 当ブログの掲載金額よりさらに1.5倍弱のインフレが進んでいるとのことです。改めて 資金にはゆとりを持って旅されることをおすすめします。

僕たちのパタゴニアルート

僕たちは チリの首都サンティアゴから長距離バスでパタゴニアを目指し パタゴニアで最初の町となるにプエルトモンへ入りました。

そこからは 長距離バスを乗り継ぎ 世界最南端の都市ウシュアイアまで南下しながら パタゴニアでやりたかったアクティビティーを行いました。

  1. フィッツロイへのトレッキング
  2. ロスグラシアレス国立公園での氷河トレッキング
  3. パイネ国立公園のトレッキング
  4. ビーグル水道でのペンギンクルーズ

そして 最後は ウシュアイアから飛行機でアルゼンチンの首都ブエノスアイレスへ抜けることとし パタゴニア滞在期間は19日間でした(2015年3月15日-4月2日)。

なお パタゴニアでは 12-3月にかけては夏季以外の時期はオフシーズンとなり 長距離バスの運行本数が極端に減ります。僕たちは 3月中旬から下旬にかけてパタゴニアを回ったため 長距離バスが曜日指定のみの運行となっている区間もありました。

このため シーズン終盤に向かう場合は ゆとりある日程で予定を立てましょう。

それでは 次からは 各都市ごとにアクティビティや宿 移動情報をまとめました。

訪れた場所まとめ

プエルトモン

アンヘルモ名物クラントは絶品♡

プエルトモンについて

プエルトモンの町外れには 魚市場(アンヘルモ)があり ウニなどの新鮮な魚介が手に入ります。なお アンヘルモ名物クラント(魚介ポトフ?)は絶品なので ぜひ味わってみて欲しい1品です。

また 毛糸製品の製造が盛んなため 南部パタゴニアに比べ 防寒グッズをリーズナブルに手に入れることができます。気温の低くなる南部パタゴニアに向けて ここで手袋や靴下 ニット帽などを購入し 準備を整えていくのもありかと思います。

宿について

宿名: Hosteria Casa Gladys
宿泊費: 12,000チリペソ(2,280円)/ダブルルーム/1泊

移動について

サンティアゴ-プエルトモン間
バス会社: Chider
時間: 20:30発-翌9:30着
料金: 10,000チリペソ(1,900円)/1人

プエルトモン-バリローチェ間
バス会社: Andesmar
時間: 8:30発-16:30着
料金: 15,000チリペソ(2,850円)/1人

バリローチェ

ショコラティエがたくさんのバリローチェ

バリローチェについて

バリローチェは "南米のスイス"と称されるだけあり 街並みがとても綺麗。どことなく時間もゆっくり流れるような 心穏やかになる街です。

そして バリローチェはチョコレートの名産地。
メイン通りに立ち並ぶショコラトリーでは さまざまな種類のチョコレートが量り売りされています(もちろん 試食もOK)。長距離バスでの移動のおともに また今後のトレッキングでの行動食として おいしいチョコレートをお持ち帰りしてみてはいかがでしょうか。

宿について

1件目
宿名: Hostel 41 Below
宿泊費: 160アルゼンチンペソ(1,422円)/1ベッド(6人ドミトリー)/1泊

2件目
宿名: Hostel Pudu
宿泊費: 150アルゼンチンペソ(1,333円)/1ベッド(6人ドミトリー)/1泊

移動について

バリローチェ-エルチャルテン間
バス会社: TAQSA
時間: 12:30発-翌11:30着
料金: 1,580アルゼンチンペソ(21,668円)/1人


エルチャルテン

エルチャルテンといえばフィッツロイ!

エルチャルテンについて

エルチャルテンは フィッツロイの麓にある小さな町。

エルチャルテンの町は小さいものの 多くの観光客がフィッツロイへのトレッキングを行うため トレッキング用品を扱うお店も充実。万が一 準備不足な物がある場合は やや高めではあるものの こちらで準備することも可能です。

なお WiFiの電波が弱かったことと スーパーでの食品の価格が高かったことが印象的でした。その中でもリーズナブルだったのが牛肉。牛肉天国アルゼンチンでは 毎晩ステーキを食べていたのが懐かしいです。

アクティビティについて

エルチャルテンでは パタゴニアでやりたかったことの1つ "フィッツロイへのトレッキング"ができます。

特に 朝焼けの頃に真っ赤に染まる"赤フィッツロイ"は 一見の価値ありです。

エルチャルテンの町からは トレッキングルートへすぐにアクセスすることができ 国立公園入園料などもかからずに 無料でトレッキングを行うことができます。

宿について

宿名: Rancho Grande
宿泊費: 180アルゼンチンペソ(1,600円)/1ベッド(4人ドミトリー)/1泊

移動について

エルチャルテン-エルカラファテ間
バス会社: Chalten travel
時間: 7:00発-10:30着
料金: 225アルゼンチンペソ(3,085円)/1人

パタゴニアの旅 前半の様子

プエルトモンからエルチャルテンまでにあたる パタゴニア前半の日々の様子をまとめたものが 下記になります。それぞれの場所の雰囲気などを感じていただければ幸いです。


エルカラファテ

エルカラファテといえば氷河!

エルカラファテについて

エルカラファテは ペリトモレノ氷河を有する ロスグラシアレス国立公園の最寄りの町。メイン通り沿いには レストランが立ち並び お土産屋さんやケーキ屋さんなども多く ウインドーショッピングも楽しい街です。

アクティビティについて

エルカラファテでは パタゴニアでやりたかったことの1つ "ロスグラシアレス国立公園での氷河トレッキング"ができます。

世界で3番目に大きな氷河を有する ロスグラシアレス国立公園。その中にある ペリトモレノ氷河トレッキングは 少しお金がかかりますが...こんな体験は 日本ではできないこと。この際 チャレンジしてみてはいかがでしょう。

最後には おいしい"ウイスキーon the Rock"も待っている お酒好きにはおすすめのアクティビティです。


宿について

宿名: ALBERGUE ESTRAELLA CELESTE
宿泊費: 150アルゼンチンペソ(1,333円)/1ベッド(5人ドミトリー)/1泊

移動について

エルカラファテ-プエルトナタレス間
バス会社: Turismo Zaahj
時間: 8:00発-14:30着
料金: 400アルゼンチンペソ(3,555円)/1人


プエルトナタレス

プエルトナタレスといえばパイネ国立公園!

プエルトナタレスについて

プエルトナタレスは 自然豊かなパイネ国立公園の最寄りの町。

プエルトナタレスの街には 僕の大好きなパタゴニアの先住民族 ヤマナ族(シルクナム)のお土産ショップもありました。かなりシュールな品揃えでしたが 町ブラのついでに訪れてみても面白いかと思います。

アクティビティについて

プエルトナタレスでは パタゴニアでやりたかったことの1つ "パイネ国立公園のトレッキング"ができます。

トレッキングの聖地と評される パイネ国立公園。
トレッキングルートも多数あり 体力と日数に応じて色々と選ぶことができます。公園内もしっかりと整備されているため トレッキング初心者の方にもおすすめできるスポットです。

宿について

宿名: Hostel Estrellita del Sur
宿泊費: 16,000チリペソ(3,040円)/ツインルーム/1泊

移動について

プエルトナタレス-ウシュアイア間
バス会社: BUSES PACHECOとLIDERの2社を利用
時間: 7:30発-22:00着
料金: 35,000チリペソ(6,650円)/1人

パタゴニアの旅 後半の様子

エルカラファテとプエルトナタレスでの パタゴニア後半の日々の様子をまとめたものが 下記になります。それぞれの場所の雰囲気などを感じていただければ幸いです。

ウシュアイア

ウシュアイアといえばペンギンクルーズ!

ウシュアイアについて

ペンギンクルーズができる 世界最南端の都市ウシュアイア。

ウシュアイアの街には 世界最南端の都市を記念した記念スタンプが さまざまな場所で用意されています。このため 興味のある方は記念スタンプ集めも面白いかと思います。また "世界最南端の都市から手紙を送る"なんていうのも記念になるのではないでしょうか。

そんな ウシュアイアでの日々の様子をまとめたものが 下記になります。

アクティビティについて

ウシュアイアでは パタゴニアでやりたかったことの1つ "ビーグル水道でのペンギンクルーズ"ができます。

南極から1,000kmに位置する 世界最南端の都市ウシュアイアとビーグル水道。こちらでは 南極クルーズやペンギンクルーズが盛んに開催されています。

野生の生ペンギンの可愛さ(魚臭...)は格別です(笑)

宿について

1件目
宿名: Backpackers-Refugio Del Mochiero
宿泊費: 200アルゼンチンペソ(1,777円)/1ベッド(6人ドミトリー)/1泊

2件目
宿名: Hostel Yakush
宿泊費: 200アルゼンチンペソ(1,777円)/1ベッド(4人ドミトリー)/1泊

移動について

ウシュアイア-ブエノスアイレス間
航空会社: Aerolineas Argentinas
時間: 14:05発-17:33着
料金: 2,076アルゼンチンペソ(28,470円)/1人

最後に

今回 パタゴニアを旅した時の記事をまとめるにあたり 1年半前の写真や日記を見返してみました。

日本から見ると 真逆に位置するパタゴニア。
簡単には行けない地域ではありますが...素晴らしい絶景を見ることができるパタゴニアは 僕たちが旅した中でも もう1度訪れたい場所の1つだと改めて思いました。

お詫びに:
パタゴニア19日間の旅の費用も一緒にまとめられれば良かったのですが 旅中にファイルを消去してしまい 載せる事ができませんでした。そこが残念です。

それでは 皆さんのパタゴニアの旅が素敵なものになりますように。

パタゴニアを旅した方は グランドサークルの旅もおすすめです。

本日も 最後までお付き合いいただき ありがとうございました。

勝法

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